1.1 と 1.2 の ICE の共存

PHP の WebInterFace で ICE を使う場合、複数のバージョンのmurmurが混在していると Web Interfaceがうまく機能しません。

Ubuntu を例に説明します。環境によってファイルのある場所が異なるだけかと思うので違うディストリビューションの場合は読み替えてください。

Murmur 1.2 側の設定

Murmur 1.2 の設定ファイルを編集します。それいがいならサーバの実行ファイルと同じフォルダにあるmurmur.ini 。

これの ice に関連する設定項目を編集します。

#ice=”tcp -h 127.0.0.1 -p 6502″

先頭のシャープを外して ice を有効化して、ポートを6502 から 6503 に変更します。

ice=”tcp -h 127.0.0.1 -p 6503″

他に動いている mumble-server の ice が使っていたり、他の アプリが使っていたりしなければポートば何でも良いです。

プロファイルの作成

まず、1.1.x 用のSlice定義ファイルの場所を確認します。

Ubuntu なら、/usr/share/slice/Murmur.ice です。

1.2 用の Slice 定義ファイルは ダウンロードした  1.2 のアーカイブの中に Murmur.ice という名前で存在すると思います。

これを Murmur120.ice とでもリネームして /usr/share/slice の下に放り込みます。場所はどこでも良いです。

1.1 用と 1.2 用のプロファイル を作成します。

どこでも良いので murmur.profiles というファイルを作って次のように記述します。

[Murmur12x]
ice.slice=/usr/share/slice/Murmur120.ice
[Murmur11x]
ice.slice=/usr/share/slice/Murmur.ice

ここでは、/usr/share/slice/murmur.profiles とでもしておきましょう。

PHP側の設定

Apache ( Webサーバ）が読み込んでいる php.ini を探します。

Ubuntu で apt からインストールしたなら、/etc/php5/apache/conf.d/MurmurPHP.ini です。

MurmurPHP.ini には次のように記述されているかと思います。

ice.slice=/usr/share/slice/Murmur.ice

これを次のように変更します。

ice.profiles=/usr/share/slice/murmur.profiles

ここで、apache を再起動します。

WEBインターフェイスの設定

WEBインターフェイスのphpスクリプトの中から次のような行を見つけ出し

Ice_loadProfile();

1.1 用に使う場合は

Ice_loadProfile(“Murmur11x”);

1.2 用に使う場合は

Ice_loadProfile(“Murmur12x”);

と置き換えます。

1.2 の場合は次のような行を見つけ出し

$base = $ICE->stringToProxy(“Meta:tcp -h 127.0.0.1 -p 6502”);

6502 から 設定ファイル murmur.ini で設定した ポート番号に変更します。

$base = $ICE->stringToProxy(“Meta:tcp -h 127.0.0.1 -p 6503”);