- 2008-10-23 (木) 9:10
- Alliance of Valiant Arms | Sudden Attack | オンラインゲーム | 戯言
追記
「REDSTONE ポート開放」でgoogleからこのページに来られる方がいらっしゃるようなので冒頭に結論だけ書いておきます。REDSTONE でインバウンド接続に対するポート開放は不要です。ゲームに接続できているのであればそれ以上何か設定をする必要はありません。ラグが発生してポート開放を疑っているのであれば見当違いなので別の原因を探ったほうが良いです。
最近また気になりだしたことがあります。
ルータのポート開放のお話です。
いわゆるP2Pモデルのソフトウェアやサーバソフトウェアを利用するときにルータを使用する場合、つまりはルータを通して内向きへの接続を待ち受ける必要がある場合にやる設定のことです。
一般には、外向きの通信に対してポート開放という言葉は用いません。
外向きの接続というのは今まさにあなたがWEBブラウザ(IEやFireFox)などでやっているこのインターネット接続のことです。
家庭用ルータでは、外向きの通信を遮断することは一切していません。セキュリティ設定を変えることで、遮断をする場合も確かにありますが、ほとんどは初期設定で遮断していません。逆に内向きの通信については、ルータの構造上、特別な設定を使用しないと通過することができないので一般には閉じられています。
最近というか数年前から?、ネットゲーム業界でこのポート開放の意味が取り違えられており、ネットゲームの運営やファンサイトなどが意味のないポート開放を促す場面がちらほら見られます。
RedStone
具体的にソフト名を挙げるとGameON運営のRED STONEですね。
10月21日付の間違ったポート開放指示 RedStone公式
http://members.redsonline.jp/news/notice_body.asp?ntc_num=2281
半年ほど前に、「ネットワーク設定の調整」の「ポート開放」について間違っているとの指摘をしたのですが、返答がありませんでした。
TCPの55661番と54631番を開けるように指示がありますが、実際はこのような通信を行っていないためまったくの無意味です。
RedStoneをゲームオンが主張するように指定のポートの開放を行った状態でプレイていて、その間の通信ログをずっと取っていたのですがゲームオンが主張するような通信は一切行われていませんでした。
むしろ、外向きの接続なら55661と54631は大量にログが残っていましたけどね・・・
つまりは、GameOn運営は外向きの通信に対してポート開放という言葉を使っているわけです。
ポート開放という言葉は、専門用語ではないので厳密な定義が存在しません。
ただ、ポート開放でちょっとググったらわかりますし、okwebのポート開放関連の質問への答えからもわかるように
http://www.okweb.ne.jp/search.php3?search_type=word&kw=%
外向きの通信に対しては、ポート開放という言葉は不適切です。
ポート開放の意味が厳密に定まっていない以上、外向きの通信に対して使ってもよいのでしょうが、誤解を招きやすいので「外向きの通信」に対してであることを明記する必要があるでしょう。
さらに、RED STONEの場合は、上記の2つのポート以外にもあと2つの外向きの接続に使用するポートがあるので仮に外向きの接続についてポート開放と言っているのであったとしてもゲームオンの記述は不適切です。
Sudden Attack
この記事を書いたきっかけはこっちですね。
Sudden Attack(通称SA)ですが、これはクライアントサーバ方式(C/S方式)のゲームです。
何のことかわからない人かと思いますが、つまりはポート開放のいらない普通のネトゲってことです。
P2P方式じゃないと考えてもらってもかまわないと思います。
SAの場合は韓国版の方がP2Pらしい(ソース不明)ので勘違いしている人が多いですがC/S方式です。
厳密に確認したわけではないですが、Sudden Attack、Cross Fire、Alliance of Valiant ArmsなどはC/S方式でした。
SAの運営は「基本的にはポートはオープンしているので、ルータやセキュリティソフトに特別な設定をしていない限り設定を変える必要がない」というように、誤解を受けにくい記述になっています。RedStoneの方も本来このように書くべきなのですが・・・
ただ問題なのは、wikiやらにポート開放についての項目があって、ポート開放するとラグが軽減するなどという妄信がかかれていることです。基本的には根拠のないでたらめなので信じないようにしましょう。
追記:
基本的には、P2P方式モデルのゲームは、ポート開放を行わないとゲーム自体が起動しません。ただ、例外があります。それは、WarrRockです。このゲームはP2P方式のFPSであるとして有名ですが、完全なP2P方式ではありません。
最近ではUPnPと呼ばれる自動でポート開放を行う仕組みがあるのでユーザがポート開放を意識してやっていない場合があります。(Windows Live Messengerなど)
P2P方式とC/S方式の併用型です。つまりはポート開放ができているクライアントはP2P方式で接続、それ以外のクライアントはサーバを介してP2Pネットワークに参加するという形を取っています。このような接続形式の場合は、サーバを介するよりもポート開放を行いP2Pネットワークに直接参加した方がラグが少なくなることが多いです。
WarRockに限って言えば、P2P形式を採用していて、ポート開放していなくても接続できるが、ポート開放した方がラグが少ないわけです。
http://warrock.jp/gamestart/communication.asp
これがなぜか他ゲームにも盲目的に適用されると思い込んだ人がwikiやらブログに根拠なくSAや他のC/S方式のゲームでもポート開放したらラグが少なくなるという妄言を書き込み、それを信じた一部の人はSAは、P2Pだとか、ポート開放必須だとかいいだすわけです。
特にブログは自分でも理屈が良く分かっていないことについて結果だけ述べていることが多いので、理由を書かずに結果だけ書いているブログや理由が書いてあってもそれが理解できない場合は信用してはいけません。自分のブログに結果だけはりつけたり、wikiに書いたりするのはもってのほかです。この記事についても理由が理解できなければ(ry
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コメント (Close):2
- ななし 09-07-24 (金) 12:17
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WarrockがC/S方式になりましたが、公式では今までP2P方式時に開放していたポートの他にさらにポートの開放を要求しています。
これ意味ないと思うんですがどうでしょう。 - haru 09-07-26 (日) 2:06
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はい、ほぼ意味のない文章だと思います。
軽く調べてみたところC/S方式のWarrockだとポート開放の必要はないようですね。
ポート開放とは一般的には自分のPCの特定のポートに対してインターネット上から接続要求を受け付けるられるようにすることをさします。これは内向きの接続といわれます。
それに対してWarrockの通信ポートのページで意図されているのは自分のPCからインターネット上のコンピュータ(Warrockのゲームサーバ)のポートに対して接続をできるように設定しろということです。これは外向きの通信と言われます。
家庭用のルータでは外向きの通信は全て許可、内向きの通信は全て拒否するように設定されているので、外向きの接続についてルータの設定をする必要はありません。
Warrock の場合はセキュリティソフト会社からの信用がないので、むしろ設定するべきはファイアウォールの外向き接続の設定だと思います。
Warrock の通信ポートのページでは外向きの接続に対して許可するように意図しているのでしょうけど、外向きであることを明記していない上にルータやらポート開放やらの言葉を無駄につけているため本来の意味とは異なる内向きの接続についての内容だと誤解される不適切な文章になっていますね。